広島 横川シネマにて劇場公開決定!

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広島 横川シネマ http://yokogawa-cine.jugem.jp/
にて映画『父の愛人』公開決定しました!

横川シネマさん、7月7日から9月一杯まで改装工事が入り
10月から新装でのオープンとなりまして
映画『父の愛人』は新装後での公開になります(詳細日時は調整中です)
有名なネオン看板も変更になるとのことで、どんな新しい看板になるのか楽しみです。

僕(監督)と一緒にポスター持って頂いているのは支配人の溝口徹さん。
こういう写真で発表したいです!とお願いしたら快くOKいただきました。
映画『父の愛人』ポスターは既に横川シネマさんにて展開中です。

昨年、新宿K’s cinemaさんにてロードショー公開させていただいてから
今年、大阪 第七藝術劇場さん、そして広島 横川シネマさんで
公開させていただくことになりました。
映画『父の愛人』を作ろうと決めた時、撮影に臨んだ時、映画館での公開なんて
全然決まってもなかったし完成できるかどうかも綱渡りで、だけど作品に集中して
向き合って、力を尽くして完成して。
映画『父の愛人』は38分間の中編です。今回の劇場公開にあたり、僕(監督)の
過去作品『この窓、むこうがわ』『の、なかに』を併映するというとても変則的な
構成です。たぶん非常に稀で、この稀なかたちは映画館での劇場公開はかけにくいし
非常に難しいことでした。
けれど色々な方々に応援頂いて、声を頂いて、そして劇場さんたちがあけてくださいました。
おそらく日本一小さな劇場公開映画だとおもいます。
だけど、もしかすると映画って低予算でも尺(分数)があわなくとも、インディペンデント中のインディペンデントでも、席にお座り頂いて、スクリーンで作品観て頂くことに至ったら、関係がなく、その作品が持つものをお客様につたえることにハンデも優位性もなく、一対一で対峙する、非常に尊いものだと思ってます。

お世話になってるO監督と今回のことでメールでやりとりさせていただいたとき、
来てくれたお客さん一人一人を、ぜひ、大切にして下さい。
とおっしゃってくださいまして
本当にそうだなあと。
そしてたくさんの方に作品ご覧頂けるように自分の出来ることを丁寧にやって
いこうと思いました。
僕はこの映画『父の愛人』という作品が好きで、そしてこの作品が持つ力を
信じてます。
この作品が、僕の祈りだと思っているこの映画『父の愛人』が観てくださる方々に
とって良い時間になりますように。

信じてます。

是非、皆様、映画を観に来てください。
僕の僕たちの思いや祈りがこもった映画『父の愛人』
劇場でお待ちしております!

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映画『父の愛人』
特別出演に麻丘めぐみ。音楽に初の映画音楽提供となる
木幡太郎(avengers in sci-fi)。

2013年新宿K’s cinemaでの公開を経て
2014年 大阪第七藝術劇場、広島横川シネマにて公開決定!

出演
河野知美 泉水美和子 内田周作
麻丘めぐみ(特別出演)

公式サイト http://tobikyu.com/fathermistress/
公式Facebookページ https://www.facebook.com/chichinoaijin

予告編 http://youtu.be/nMAP7G6G-mY

日別併映に監督過去作品

「この窓、むこうがわ」18分/2004
出演 荒井沙耶、清水藍、山﨑ふら
音楽 阿部真/エンディングテーマ shiFU

「の、なかに」20分/2005
出演 飯塚朋子/仲田天使。
音楽 友森昭一

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映画 「父の愛人」の匂い

一度も父が現れないこの映画は、まぎれもなく父の気配に溢れている。それは監督の父への想いなのかもしれない。愛人宅の本棚、テーブルの上、電話のそば、そしてかわいがっていたインコにさえ、その父がいる。そしてその父の存在は、愛人を苦悩させ、妻をノイローゼにさせ、娘に「誰からも愛されていない」と言わせる。「幻影肢」という言葉がある。
人間の身体のある部分が切断された時に、まだ残る感覚のことだ。私は、この映画に「幻影肢」を思った。父が死んだ(切断された)後に残る感覚。死んだ後に、生前つながっていた人間に残る感覚を感じた。映画でのそれは、繊細にそしてやさしく思えた。それこそが迫田監督の宇宙だと思う。静謐な映像につづられたそれぞれの時間がそこにはある。そしてその時間は映画ならではのものだ。また、私は、映画「父の愛人」に必死につながろうとしている人間達の叫びを聞いたような気がした。監督自身の叫びを聞いたような気がした。
映画「父の愛人」は、青黒いゼリーの中で泳ぐ深海の魚たちのように魅力的だ。私は作家梶井基次郎の不朽の名作「檸檬」のような匂いをふと感じた。

五十嵐匠 / 映画監督 『地雷を踏んだらサヨウナラ』『長州ファイブ』『半次郎』『みすゞ』

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迫田公介監督の最新作『父の愛人』は、38分の中編ながら、2012年インドのムンバイ・サードアイ(第3の目)アジア映画祭で審査員特別賞を受賞し、その後、アメリカや南米など10以上の映画祭に招待されるなど、世界中で高い評価を受けました。そして、東京公開を経て大阪、広島の観客にお披露目となります。

母と娘。そして娘の父親の愛人。それぞれに大きな葛藤を抱えて生きて来た3人の女性の心の機微を繊細に描き、世界共通のテーマとも言える「家族」「夫婦」「親子」について、改めて考えさせられる映画です。

監督は、2004年に映画学校・ニューシネマワークショップの実習作品としてつくった初監督作品『この窓、むこうがわ』がいくつかの海外映画祭に招待され、卒業後も映画をつくり続けた迫田公介。その後、鬱病により約3年間の療養を余儀なくされ、本作が復帰作となりました。音楽は、近年注目のバンド「avengers in sci-fi」の木幡太郎。これが初の映画音楽提供となります。