6/16 メイキングショット、ナイター撮影と思うこと

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

メイキングオフショットです。
ナイター撮影でしかも外。

通常暮らしているとお昼の太陽がどれだけ
夜に比べて明るさを与えているかに気付かないものですが
夜に、外で撮影するとそれにとても気付かされるです。
そして「外」の広さは光源が大きくないとまかなえない。

光源が必要イコール照明機材が必要イコール機材費が必要。

映画『父の愛人』は小さな映画で低予算。だからといって
クオリティを下げるわけには行かず、予算との戦いなのですが
色々な場所、場面でがんばってナイター撮影用の予算をつくり
撮影にのぞみました。

照明の徳永陽平さんは言いました。

「このシーンの照明、照明技師の意地をかけて
よいもの作るから!ここ勝負どころだと思ってます!」

映画『父の愛人』は土日撮影して一週間明けて次の土日撮影
と贅沢なスケジューリングだったのですが
(通常間を空けない、その期間ひとを拘束してしまうので)
このナイター撮影は前半に撮影をしました。

次の土日までに僕(迫田)は撮影分を荒編集(ラッシュ)
してこぼし分を探る作業をしたのですが、
このナイターシーンの撮影分を見て
「絶対この映画、すばらしいものになる!」
と思いました。

映画ってひとりでは撮れなくて、出演者さん、監督、
プロデューサーそして各パートの力、ひとつひとつが重なって
出来上がるもので、そのそれぞれの力が集まって
ひとつのものになる。

今回は照明の徳永さんについての記事になりましたが
それだけではなく、食事を作ってくれたひと、リハを
する場所を探したひと、車を貸してくれたひと、車での
送迎を担当してくれたひと、台本をコピー機でコピー
してくれたひと、暑さで汗だくになっているスタッフに
飲み物を用意して渡しに回ったひと、そんなとても地味な
パートをやってくださった方々も、おひとりおひとりが
いないと映画『父の愛人』は出来上がらなかった。

おひとりでも欠けると映画『父の愛人』は出来なかった。

「頑張れば、必ず何かを成し遂げることができる。」

それは違う。悲しいかなそれは違う。

けれど僕は
「頑張れば何かを成し遂げることが出来るかも知れない、
頑張らなければそれは絶対に無理だ」
と思ってます。

「思いだけでは映画は撮れない、けれど思いがなければ
映画は撮れない」

各パートがさぼらず、粛々と「映画を作ること」
に臨みました。

その出来上がったもの、映画『父の愛人』
是非、たくさんの方にご覧頂きたいです。
心から。

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映画「父の愛人」
2013年7月13-19日連日13時から新宿K’s cinema
限定1週間劇場公開。
特別出演に麻丘めぐみ。音楽に初の映画音楽提供となる
木幡太郎(avengers in sci-fi)。

出演
河野知美 泉水美和子 内田周作
麻丘めぐみ(特別出演)

公式Facebookページ

予告編

日別併映に監督過去作品

「この窓、むこうがわ」18分/2004
出演 荒井沙耶、清水藍、山﨑ふら
音楽 阿部真/エンディングテーマ shiFU

「の、なかに」20分/2005
出演 飯塚朋子/仲田天使。
音楽 友森昭一